コラム

中国「百度文庫」等における営業秘密漏洩


 ここ数年間、「百度文庫」や「豆丁网」等の文書共有サイトにおいて、企業の秘密情報・文書、社外秘ファイルが無断でアップロードされる事例は多く発生し、誰でも閲覧可能な状態になっていることが報道されたこともありました。そのため、中国インターネット上における営業秘密情報の漏洩実態を予め理解し、対策方法を把握した方が良いかと考えています。今回はインターネット上の主要サイトの紹介、及び、対策方法の概要についてご紹介したいと思います。


営業秘密漏洩が多発するサイト例


 過去に秘密情報漏洩が確認されたツールとして、①文書共有サイトと②オンラインストレージの2種類があり、前者は誰でも自由にワード、エクセル、パワーポイント等の電子データをアップロードでき、不特定多数の人がこれを検索、閲覧、ダウンロードが可能であります。後者は、いわばファイル転送サービスで、そこにアップロードした資料は、本来ならば、ダウンロードURLを把握している人以外は、閲覧、ダウンロードは不能であるが、一方、特定の検索サイトを利用することにより、ダウンロードURLやダウンロード用のパスワードまで入手できることが明らかになっており、結果的に、無関係の人に情報が漏洩してしまう状況になっています。

 下記の図は、過去に確認されたファイルであり、文書には「機密」、「Confidential」と記載されており、秘密情報としてちゃんと管理されるべきところ、こうした形で、誰でも中身を見られる状態になっています。


営業秘密漏洩対策の方法


 上記のような文書共有サイト/オンラインストレージで秘密情報が掲載されてしまった場合、サイト側に対して同情報削除を求める申請を出すことが可能で、多くの場合、スムーズに削除できることになっています。但し、1回でも秘密情報が掲載され、不特定多数の人がこれを確認できる状況になると、悪用されたら被害が大きくなり、取り返しのつかないことになってしまうため、可能な限り、下記位メーで、定期的にサイトを監視して、秘密情報を発見次第、速やかに削除していく管理体制を構築すべきかと思われます。


インターネット上における秘密漏洩管理体制例

①  サイト調査

 各種サイトにおいて、権利者企業に相応する中国語キーワードで検索を行い、文書データを1件1件、その概要をチェックして。秘密情報の可能性が高いファイルをピックアップします。


サイト調査結果報告のイメージ


②  証拠保全(必要に応じて実施)

 何度も秘密情報をアップロードしている者がいた場合、その後の、調査や法的措置などの個別対策を検討することもあり得ます。仮に法的措置をとるとなると、事前に証拠を抑えるべきなので、公証を通じて、秘密情報アップロードの事実を証拠化することが考えられます。


③ 秘密情報・文書の削除申立

 多くのサイトでは、ファイル削除申立を受付ける窓口が存在し、一部のサイトは専用の削除プログラムもあったりますので、それぞれのサイトの仕様に応じて、削除申立を進めていくことになります。なお、通常だと、削除申立から1週間程度でファイルは削除されることが多いです。また、一般的な必要書類や情報は以下の通りになりますので、事前に準備した方が良いでしょう。

・削除申立人の現在事項全部証明書

・削除申立人から代理人への委任状

・削除申立の根拠

削除申立プログラムの画面例


 以上、簡単に中国インターネットでの営業秘密侵害対策について紹介させていただきましたが、現在、弊方では、同対策サービスのキャンペーンを実施しており、2022年12月末日までお問い合わせ頂いたお客様(先着5社まで)について、無償で、各主要サイトにおける同社の関連文書の検索結果等をご提供させていただきます。

 また、その後、サイト調査や削除申立等の具体的な対策サービスをお申し込んだお客様に関しては、最大20%のディスカウントを検討させていただきますので、この際、是非、ご利用くださいませ。

陸 洋森
陸 洋森
模倣対策部 部長

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