コラム

中国、グリーン低炭素技術特許出願が活発


 2022年12月28日、中国知的財産権局は「グリーン低炭素技術特許分類システム」を発表した。関連統計データによると、この5年間で中国のグリーン低炭素技術特許の授権件数は年平均6.5%増加し、グリーン低炭素技術革新が非常に活発である。


 経済社会のグリーン化・低炭素化の推進は高品質発展を実現するための一環として重要である。2016年から2021年にかけて、世界のグリーン低炭素特許の授権件数は累計47.1万件で、このうち、中国知的財産権局は16万件で全体の34%を占めた。中国がすでに世界のグリーン低炭素技術革新の牽引役となったことが判明した。


 中国は水素エネルギーやエネルギー貯蔵などの技術分野で特許件数が急速に伸びている。2016年から2021年にかけて、中国知的財産権局は水素エネルギー分野で特許授権件数は年平均20.5%増加したと同時に、エネルギー貯蔵技術、省エネルギー技術分野で年平均2桁以上の増加を達成した。


 一方、中国のグリーン低炭素特許の海外出願動向は依然として弱い状況にある。2016年から2021年にかけて、中国の特許権者が海外で取得したグリーン低炭素特許授権件数は1.5万件で、欧州(7万件)、日本(4.8万件)、米国(4.5万件)、韓国(1.7万件)には遠く及ばなかった。


 中国知的財産権局は、今後も引き続きグリーン低炭素特許評価メカニズムを構築し、グリーン低炭素特許保護を強化し、グリーン低炭素技術革新と産業化をサポートする。


弊所代理人コメント

 当該分類システムは、グリーン低炭素技術を4級に分け、5種類の1級技術分類、19種類の2級技術分類、56種類の3級技術分類、62種類の4級技術分類を含む。その中で、1級技術分類は、化石エネルギーの炭素低減技術、省エネとエネルギー回収利用、クリーンエネルギー、エネルギー貯蔵技術、及び温室効果ガス捕集利用封じ込めの5つの技術分類を含む。上述のグリーン低炭素技術分類に対して、国際特許分類との参照関係を確立することにより、国際特許分類表における8つの部、47の大類、108の小類、1090の大群、9934のグループに関連しているものである。


出典:https://www.cet.com.cn/wzsy/qwfb/3303531.shtml

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