コラム

ドラマの中の悪役の役名を含む標章の商標登録

 ドラマの中の有名な役名は、商標登録を講じるのが一般的で、例えば映画でいうハリーポッターなどが挙げられる。ただし、ドラマの中の組織暴力団メンバーの名前は、悪い社会影響を生みやすいので商標として使用できない。


 今年2月中国の大ヒットドラマ「狂飚」での主役「高啓強」を商標として出願したところ、組織暴力団のトップであるため、その名前と同じ商標の出願は今年3月で官庁から拒絶査定された。


 上記だけではなく、そのドラマ「狂飚」に登場した「陳書婷」という女性も、ドラマ上の人物関係では高啓強の妻であるため、組織暴力団との関係は当然深くなっており、メンバーの一員と言っても過言ではなく、社会に悪い影響を与え安いという理由から、すぐに「書婷」という商標出願も拒絶査定された。


 以上の拒絶査定判例は類案審査中で「悪い影響」の認定に対して一定的な参考意義がある。一部の「悪い影響」の認定基準によると、例えば組織暴力団、不倫関係、汚い言葉など社会主義の道徳風習に有害なことはすべて悪い影響があると認定され、商標として使用してはいけないと判断される。とくにゲーム・アニメにおいても、名前を商標として出願する際は、その「不良影響」の拒絶査定に予めご留意ください。
 
 
 
 
出典:知産庫(https://mp.weixin.qq.com/s/555p5rrdhe2bkeaD_aF7W

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