コラム

月餅の特許件数が1万件超、意匠が7割を占める

 毎年、中国の伝統祝日の「中秋節」が近づくと、月餅商戦が繰り広げられる。日本では十五夜の日に月見団子を食べるお月見の風習があるように、中国では中秋節に満月の形に見立てた丸くて餡の入った伝統菓子の月餅を食べる。消費者の目を引くために、さまざまな珍しい月餅が続々誕生した。


 中国の企業情報サイト「企査査」の調査データによると、中国の月餅関連特許のうち、実用新案は1,747件で全体の12%、発明特許は2,057件で全体の14%、意匠は10,574件で全体の74%を占めている。


 意匠では、「祥和円満」「玉兎七星」などの祝日文化が濃厚なテーマの月餅包装が人気だ。
実用新案の多くは生産工程の設備である。例えば、「月餅押し型」、「月餅包装生産ライン」、「月餅包あん機」など。その中で比較的に珍しい面白い実用新案は「グラデーション月餅加工輸送ライン」、「ブラインドボックス月餅箱」などがあり、消費者の購買意欲を掻き立てる。


 発明特許において、多くは月餅の原料製造及び応用技術である。「健康のための低糖質」「おいしさと美しさを兼ね備える」「糖尿病患者が安心して食べられる」などの言葉に焦点を当て、国民の健康への追求を重視する企業が増えている。


弊所代理人コメント


 月餅に係る特許レイアウトから見ると、食品関連特許は、意匠特許だけでなく、例えば原料の製造や、食品製造の装置と治具や、食品製造技術や、食品の包装と輸送技術などに関した発明特許・実用新案も含まれている。食品の研究開発に対して技術と資金を投入すると同時に、その特許レイアウトを行うことは、研究開発の成果を保護する有効な手段の一つである。


出典:http://app.myzaker.com/news/article.php?pk=65123e2db15ec014827ae2dd

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