コラム

「中国における反権利侵害・模倣品対策に関する年次報告(2022)」を発表、有効な発明特許の数で中国が1位を獲得

 4月26日は23回目の「世界知的財産の日(World IP Day)」だった。中国国務院新聞弁公室が同日に開催した記者会見で、国家市場監督管理総局の甘霖副局長は「中国における反権利侵害・模倣品対策年次報告(2022)」の関連情報を紹介した。


 本報告書は、2022年の国内外の経済情勢を分析し、7つの側面から2022年の中国における反権利侵害・模倣品対策の進捗状況と成果などについて詳しく説明した。


 同報告書によると、2022年、国内外の予想を超える複数の要因の影響を受ける中、中国経済は圧力に耐え、比較的速いペースで成長を遂げ、国内総生産(GDP)は前年比3%増の121兆元に達し、世界のインフレ率は40年以上ぶりに最高を記録したものの、一般物価水準はが安定したと指摘した。2022年の中国年間発明特許取得件数は79.8万件、実用新案取得件数は280.4万件、意匠取得件数は72.1万件、1万人当たりの高価値発明特許保有件数は9.4件で発明特許有効件数は世界1位となった。


 世界知的所有権機関(WIPO)が発表した「世界知的財産指標(WIPI)2022」によると、中国は特許出願件数で世界全体の47%を占め、商標出願件数68%、意匠出願件数53%、植物品種出願件数44%でいずれも世界1位となった。


弊所代理人コメント

 2022年に、調査・処理されている商標権侵害、特許権侵害などの違法事件は4万4,000件であり、その関連金額は16億2,000万元である。また、電子商取引やライブコマーズの発展に伴い、この新商業形態・新モデルにおいて、知的財産権にかかる権利保護・法執行は、新しい重点となり、今後も当該分野の知的財産権の保護を強化してゆく。


出典:https://new.qq.com/rain/a/20230426A03NJG00

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