お客様の声

株式会社ポーラ(POLA Inc.)

事業部名:ブランド管理室
担当者名:室長 長谷部 伸 様
業種:化粧品メーカー
課題:ブランド保護ビジネスはどうあるべきなのか
導入の背景 「リンクルショット」のヒットがきっかけ
導入の決め手 モニタリングから摘発までワンストップで対応してくれる
導入後の効果 相談に対して明確な提案をもらえ頼りになる

初めて直面した模倣品というリスク

当社で模倣品対策を本格的に始めたのは、2018 年頃になります。前年に発売となった日本初の薬用シワ改善化粧品「リンクルショット」の模倣品が発見されたことがきっかけでした。研究・生産から流通までを自社で行い、お客様に直接商品をお届けするビジネスモデルを軸にしていた当社では、第三者にブランドを侵害されることが他社に比べると非常に少なかったため、「リンクルショット」で初めて模倣品というリスクに直面したんです。
当時は、中国での人気も高まってきた頃で、ブランド品を買い占める “爆買い” もニュースで取り沙汰されていました。そうした背景もあり、少しずつブランドリスクが顕在化していったように思います。ブランドの一つ「B.A」については、根拠のない情報が SNS 上で拡散されるなど、ブランド侵害の案件も散見されるようになっていました。会社としても中国を始めとする海外の市場拡大を狙っていた時期でしたので、模倣品は喫緊の課題であり、大きな弊害でもあったんです。
 
そうした中、経営企画の一部のチームが模倣品対策を開始。しかし始めてはみたものの、経験もノウハウもなく、改善の見込みが全く立ちません。慌てふためいているうちに海外から国内に模倣品が入ってきたり、お客さまから模倣品に関するお問い合わせが増えたりと、打つ手立てのないまま時間だけが過ぎていったんです。そして自分たちはどこまで何をすればいいんだろうと考えた時に初めて、専門家の存在を意識するようになりました。

IP FORWARD との出会いは、もともと当社社員からの紹介でした。日本と中国で模倣品対策を手掛けているという実績はもちろん、国の事業にも参画されているということは当初から聞いていました。これは頼りにできるかもしれないと期待を寄せ、いろいろとお話を重ねていったんです。モニタリングから実際に販売業者を摘発するところまでを含め、ワンストップで行っていただけるところには大きな魅力を感じました。それがお取引を始めたきっかけです。



事業拡大において模倣品は被害になるだけ

私自身は、IP FORWARD と契約したあと別部署に異動したため、2年間ほどの期間を置いて再びご一緒するようになったのですが、契約した当時よりも当社の課題に深く入り込んでいただいているなと感じています。当時は、IP FORWARD のポテンシャルを引き出せておらず、どこか不完全燃焼な部分もありましたが、現在はデータをもとにさまざまな提案をしてくださる。当社の社員と同じように課題を共有していただいいる感覚が強いですし、理想的な形で連携が出来ているなと感じています。

模倣品対策を始めた当時より、模倣品が流通するスピードは速くなっていますし、今は日本円で 4,000 円くらいの比較的リーズナブルな商品もターゲットにされています。そういった情報や対策のアップデートはもちろん、SNS でのなりすましアカウントなどのブランド侵害、さらにこれはどうしたらいいんだろうという案件に関しても、ご相談すれば明確な提案をいただけることもすごく頼りがいがあるなと感じています。

安心感を持って商品を求められるように

POLA というブランドは、お客様に豊かな時間を届けることがミッションなのである。社内では、そんな話をよくしています。事業部門はもちろん、我々のような間接部門でもお客様に豊かな時間を届けるためには何が出来るのか。それを常に追求していますが、やはりそこに必要なのは安心感なのかなと考えています。

自分が POLA の製品を買おう、買いたいと思ったときに選ぼうとしているものは必ず本物だという安心感。これ偽物かな?と思って買うことがない環境を作ることが我々ブランド管理室のミッションであり、ブランド保護という観点から見ても目に見えない価値なのではなかと考えています。

課題解決に向けて一緒に歩いていきたい

おかげさまで模倣品対策としては体系的に取り組めている部分もありますが、新製品をロンチするたびに模倣品のリスクを想定しなければならない状況を一日も早く打開したいと考えています。やはり、模倣品製造の上流に辿り着いての対処が不可欠であり、そこから局面を変えていきたい、というお話をさせていただいている段階です。今後はその点を重視して、さらにタッグを深めていきたいと考えています。

2029 年に創業 100 周年を迎えるにあたり、ブランド保護のビジネスはどうあるべきなのか。それが、当面の当社の課題です。そして、お客様により豊かな時間を過ごしていただけるにはどうしたらいいのか。それを一緒に考えていただきたいとも思っています。IP FORWARD のプロフェッショナルな部分を頼りにしています。

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