模倣品行政摘発事例

模倣品行政摘発事例

時期:2023年8月
場所:塩城市亭湖区
案件種類:行政摘発
対象製品:冷却ジェルシート
案件の背景 権利者が中国のECサイトにおいて、当該模倣品を発見。対応策について弊社が問い合わせを受けた。
摘発の決め手 権利者の製品と同一の文字を目立たせるように使用したことが決め手となった。
摘発後の効果 当該模倣品の販売停止。

悪質業者の実態調査

権利者からECサイトの情報をある程度得ていたため、当該販売業者に対して実態調査を行った。権利者の製品と模倣品は同一のパッケージではなく、デザインの類似性や、製品の文字が一部同一であるなど、消費者の誤認混同を狙ったものである。また、聞取調査では、販売責任者である聞取対象の警戒心が強かったため、細かな情報を得ることが難しかった。

しかし、サンプル購入を行い、返品を依頼したところ、購入時の発送地とは別の住所を提示されたため、当該住所周辺の調査を行った。その結果、返品先住所において、建物の敷地内で対象の模倣品と思わしき段ボール箱を発見した。

行政摘発

本件は、権利者がパッケージに使用する商標を登録していたことから、中国の不正競争防止法を根拠に行政摘発を行った。

権利者によって登録された商標は、全部で4文字から構成されている。対象業者が使用した後ろの2文字は権利者のパッケージに使用される文字と同一であり、かつ模倣品のパッケージでも大きく強調して表示されていたことから、行政摘発の要件を満たすことができた。

摘発結果

■ 押収品数量
模倣品の冷却ジェルシート:15,060点
■ 科料
210,000元

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