O2O調査成功例

中国におけるO2O調査

時期:2019年4月
場所:広東省広州市
案件種類:調査
対象製品:日用品
 近年、模倣品の流通は通常の店頭や販売市場だけではなく、インターネットへの移行も多くなり、これに伴い、多くの権利者はインターネット上の模倣品リンク削除対策を行なっています。そして、模倣業者によって、その行為は悪質性が高く、リンク削除だけでは対応が不十分であることも増えてきています。

 そこで、リンク削除対策の他に、O2O対策(「オンラインtoオフライン対策」と言い、即ち、インターネット上の模倣品を発見した場合、それを販売する模倣業者の実際の拠点を特定して、その後、同拠点に対して摘発等を行うことを指す。)を行う事例が非常に増えてきており、このO2O対策のはじめの一歩となる、O2O調査の基本的な方法についてご紹介したいと思います。

O2O調査の流れ

1. ヒアリング


チャットや電話を利用して、「大量購入するので面談したい」、「店舗で実物を確認したい」などと問い合わせ、業者の実際の拠点住所を聞き出します。

2. サンプル購入


模倣業者からサンプルを購入し、配送伝票やレシートの記載情報を参照して相手の住所や連絡先情報を入手します。

3. サンプル返品



購入したサンプルの返品手続きを行い、返品先の住所や連絡先情報を入手し、そこに調査員を派遣することになります。

4. 追跡・監視


現地住所に調査員を派遣して、物流業者に対する追跡・監視を通じて、模倣業者の拠点を探り出すことになります。

5. 現地訪問

上記①〜④を通じて、現地住所を手に入れることになりますが調査員がそこを訪問して、以下事項を詳しく調査することによって、模倣業者の実態、模倣品の流通状況、侵害行為の詳細を把握して、その後の摘発などに繋げていきます。

・模倣業者の名称、住所、経営者情報
・売上、従業員、面積等 
・模倣品の保管場所 ・保管数量
・模倣品の出荷時期、生産予定等  
・流通経路 ・輸出入の状況 
・不正宣伝等の違法行為 
・現場関連写真 

模倣業者の拠点

O2O調査の流れ

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